消化管外科手術
  • 食道がん食道領域
  • 食道がん手術は体への負担が大変大きな手術ですが、内視鏡手術により、傷が小さいだけでなく術後の回復も早くなっています。2018年からはロボット手術も行っており、その症例数は全国でも有数です。良性腫瘍の切除や逆流性食道炎、食道裂孔ヘルニアの手術も内視鏡手術で行っており、高齢の方にも大きな負担なく受けていただいています。
  • 胃領域胃領域
  • 現在当科には、日本内視鏡外科学会が定める内視鏡外科技術認定医(胃)が4名在籍しています。
    胃癌の手術時には体への負担が少ない低侵襲手術として、腹腔鏡手術が普及し、2018年の保険収載以降はロボット手術が増加しております。しかし全体に占めるこうした低侵襲手術の割合は全国的にはまだ半数程度とされています。
    一方で当科では、一般的には開腹手術が選択されやすい進行胃癌などにも低侵襲手術を行うことで、ほぼすべての胃癌患者さんに低侵襲手術が施行され、安定した成績を収めております。さらに最先端治療であるロボット手術を積極的に行い、2022年には約半数がロボット手術で行われております。
    今後もますますロボット手術を中心とした低侵襲手術に取り組むとともに、より安全で安心した手術を患者さんにお届けできるよう取り組んでいきます。
  • 全食道悪性手術の症例数を術式の推移
  • 大腸領域大腸領域
  • 年間約150例の大腸癌患者さんの手術を施行しています。
    内視鏡外科技術認定医(大腸)が3名在籍しており、90%以上の症例で低侵襲手術(腹腔鏡⼿術、ロボット手術)を施行しています。特に、局所進行直腸癌に対しては生存率の改善ならびに肛門温存の可能性を追求する目的で、術前治療(放射線+化学)を行ったのちにロボット手術を行なっています。
    ロボット支援直腸手術は70例を越え(2023年5月時点)、2022年10月に導入したロボット結腸癌手術は10例に達し、2023年6月より保険診療で行えるようになりました。
    2023年4月より手術支援ロボット(ダビンチXi)が2台体制となり、直腸癌に対してはロボット手術が第一選択となっており、今後、ロボット大腸癌手術件数は増加する見込みです。