からだに優しく、外科医に易しく、社会にやさしい外科治療を
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to PATIENTS
ー診療内容についてー
低侵襲治療とは、傷が小さく、からだに負担の少ない内視鏡外科手術のことです。腹腔鏡や胸腔鏡を使った内視鏡外科手術では、皮膚に開けた小さな穴から、お腹や胸の中に長くて細いビデオスコープや手術器具を挿入して手術を行います。テレビモニターに映し出された拡大映像を見ながら、精緻な手術を安全に行います。近年では手術支援ロボットを用いた最先端のがん手術も推進しています。
当センターのスタッフは消化器外科と連携し、食道がん、胃がん、大腸がん、肝臓がん、すい臓がんの手術を行っております。
糖尿病内科と連携して肥満症に対する減量手術も行います。
泌尿器科のスタッフは各種泌尿器科疾患の内視鏡外科手術を行っております。

Topics

PROFESSOR GREETING
岡山大学病院 低侵襲治療センター センター長 藤原 俊義
  • ー センター長ご挨拶 ー
  • 岡山大学病院 低侵襲治療センター
    センター長
  • 藤原 俊義
  •  岡山大学病院 低侵襲治療センターのホームページを訪れていただきありがとうございます。このホームページは、患者さんはじめ一般の方々に低侵襲治療とは何かを知っていただくとともに、医療従事者の皆さんに低侵襲治療に関する講演会やハンズ・オン・セミナーなどの情報をタイムリーにお伝えするために公開しています。
     さて、皆さんは「侵襲」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「侵襲」とは、生体の恒常性を乱す刺激の総称であり、実は外科手術も体にとっては「侵襲」となります。そこで、最近の画期的な医療機器の開発に伴い、侵襲の少ない「体に優しい」手術が考えられるようになってきました。内視鏡外科手術(鏡視下手術)、いわゆる腹腔鏡・胸腔鏡手術は、1990年代から胆嚢摘出術などの良性疾患にまず応用され、その後、早期がんなどの悪性疾患にも広がってきました。さらに、その安全性や臨床的なメリットが明らかになるにつれ、様々な診療領域において進行がんや複雑な疾患などにも適応が拡大してきています。
     2012年4月、岡山県の「第2次岡山県地域医療再生計画」の支援をいただき、岡山大学病院に低侵襲治療センター Minimally Invasive Therapy (MIT) Centerが設置されました。本センターでは、診療科の枠を越えて兼任、専任スタッフが連携し、岡山大学病院をはじめ県内外の関連病院での内視鏡外科手術の安全な導入や普及を積極的に支援してまいりました。内視鏡外科には、傷が小さく痛みが少なく、入院期間が短く、早期の職場・社会復帰ができるという大きなメリットがありますが、一方で触覚が得られない、肉眼に比べ質感が劣る、視野の制約があるなど、手術を行うものにとっては一般の開腹手術に比して高度な技術の習得が必須となります。本センターは、今では県から独立した岡山大学病院の施設として、内視鏡技術を担う次世代の外科医の育成にも努めています。
     本センターでは、多くの術式で保険収載となったロボット支援手術(da Vinci/ダ ヴィンチ)など最新の低侵襲治療を安全かつ効率的に実践するとともに、内視鏡外科学会の技術認定医を取得するための教育・研修プログラムを推進し、さらには次世代の低侵襲治療技術の開発にも積極的に取り組んでまいります。なお一層のご指導・ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
  • 2020年11月