岡山大学病院 低侵襲治療センター

泌尿器科チーム

われわれ泌尿器科での、低侵襲治療への取り組みを紹介します。

低侵襲治療とは、患者さまのさまざまな負担を少なくする治療です。病気を治す上では、患者さまは体のみならず精神的にも社会的にもある程度の負担を強いられることになりますが、われわれはその負担をより減らすための努力をしています。治療の合併症を小さくし、病気をより確実に治すことにより、患者さまの負担を減らすことができると考えています。

泌尿器科の低侵襲手術の代表的なものとして内視鏡手術(経尿道的手術)が挙げられます。尿路(腎臓や尿管、膀胱など)の腫瘍のみならず結石や前立腺肥大症など多くの病気に行われています。体(の表面)に創がつかないだけでなく、その臓器や臓器本来の機能(はたらき)も温存されます。

その内視鏡手術を応用したものですが、腹腔鏡手術が登場し泌尿器科分野でも飛躍的に普及しています。従来は10cm以上開腹して摘出していた腎、尿管、副腎、前立腺などが小さい創で摘出できるようになりました。創が小さければ術後の回復が早くなります。腹腔鏡手術のもうひとつの利点は、内視鏡での拡大視野で手術を行うため体の中の状況が詳しく分かり、より確実で安全な手術ができるということです。それにより手術中の合併症を減らすことができます。さらに、最近になり日本にも普及しはじめたロボット手術(ダビンチ®)では、ロボットを操作し腹腔鏡の手術を行います。2012年4月から前立腺がんの摘出手術に保険適応となり、現在岡山大学泌尿器科での前立腺がん手術の第一選択の手術方法となっています。複雑な操作をひとの手を使うより簡単に行うことができ、われわれ術者の負担を軽減してくれます。そのことは、患者さまにより確実、安全な手術を提供できるということを意味します。

その他、腎がんに対する腎部分切除術や膀胱がんに対する膀胱全摘除術など現在でも開腹下で行うことの多い手術も、大学病院では積極的に腹腔鏡手術を導入し行っています。

ご紹介したのは泌尿器科での治療の一部です。くわしい治療内容については各担当医におたずね下さい。

体腔鏡手術件数

年度 体腔鏡手術 副腎 前立腺
2009 124 19 47 54
2010 120 14 64 39(4)
2011 103 9 48 42(15)

( )内:ロボット手術

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